野菜作り応援ブログ!

農地も農機具も家ないゼロから新規就農で農業をしています!これから農業を始めてみたい方の参考になるような記事を書いていきます!

農家が改めて固定種とF1品種の違いをざっくり説明するよ!

じゃん!

このリスト、なんだか分かりますか?

これは固定種を栽培をされている方からもらった、美味しいオススメの固定種リストです。

農業に興味がある方、実際にされている方ならご存知だと思いますが。野菜の種には「固定種(在来種)」「F1品種」があります。

ただ、まだよく知らないよ!ってかたもいるかと思うので、

今回は「固定種」と「F1品種」の違いをざっくり説明したいと思います。

固定種ってなんぞや?

まず、もともと全ての野菜の種は「固定種」でした。これは農家がタネを蒔いて、できた野菜の中からからより良いものを選別し、何代もかけて作り上げた品種のことです。「三浦大根(ただ、今はF1品種になってしまった)」とか「万願寺とうがらし」なんかが有名です。

さて、もともと野菜は進化の過程で生き残れるよう、多様性を持って次の子孫に種を残してきました。なので「固定種」はある特徴を持ちながらも、気候や土壌条件に合わせて常に姿を変える性質があるんです。ぷっくらとして太い「三浦大根」をまいても細長い大根ができることだってあるんです。

そのばらつきの中から農家さんが同じぷっくらとして太い大根を選別し、タネをとって、脈々と「三浦大根」のタネを守っていたわけです。

F1品種の登場

で、こうして作った野菜は各地で消費されていました。しかし、時代は流れ高度成長期、供給する野菜の量も格段に増えていきます。流通が発達し、全国の野菜がトラックでドンドン各地へ運ばれる時代がやってきます。

多様性がある「固定種」はこうした大量生産、大量消費時代には非効率でした。

で、そこに登場したのが「F1品種」です。これは、雑種強勢といって、異なる対立遺伝子を持った二つの品種を交雑すると、その1代目に両親の対立遺伝子の優性形質が均等に現れる(チンプンカンプンな方はググってくださいね)性質を利用した品種になります。

例えば、掛け合わせる品種の優性形質が「A 病気に強い」×「B 甘くて美味しい」などの場合、1代目の雑種はその特徴を揃って受け継いで生まれてくるんです。

されにそれだけではなく、野菜の見た目もズラーッと揃います(リクルートスーツをきた就活生みたいなもんです)

こうしてできた病気に強い、味も良い(これは好みによりますね)見た目も揃った野菜は、流通システムに最適です。ダンボールのなかにぴっちり詰まった野菜たちは各地へ運ばれ、こうして僕たちの日常に欠かせないものになっていったんです。

さて、なんだか良いことばかりの「F1品種」ですが、それでも「固定種」にこだわって作り続ける人がいます。何故なんでしょうか?

なんで固定種にこだわるの?

作物には自家受粉他家受粉という二種類の受粉の方法があります。つまり、自分の花粉でも他人の花粉でも、どちらでも受粉できちゃうんです。(中には自分の花粉では受粉しない種もありますが)

で「F1品種」は二種類の品種の交雑、が条件なわけです。

自分の花粉で受粉されちゃうと、「F1品種」はできないんです。その問題をクリアしたのが「雄性不稔」という特性を持った品種の発見です。

これは、遺伝子の異常で偶然現れた、花が咲いても花粉ができない品種で、この品種を使うことで「F1品種」は世に出回ることになったんです。(注 現在はこの方法以外でもF1品種を作ることはできます)

この、遺伝子の異常を持った品種を使った「F1品種」は不健全である、といったことを説く人たちが現れました。

こうした遺伝子に異常がある品種を使ったタネを使うのは「自然の摂理に反している」という意見が一つもう一つは「多様性」です。

例えば、作物に特定の病気が広がった時、多様性があれば中には生き残れるものもいます。ただ「F1品種」のようにズラーッと性質が揃った作物は一網打尽になる恐れがあります。

また、「F1品種」はそれを開発した企業に品種登録されています。著作権のようなもので、農家が勝手に自家採種したりすることは法律違反になっています。

そりゃせっかく開発した品種を盗まれたら困る!ってのは当然ですが、特定の企業に種子が独占される状況を懸念する声も上がっています。価格の面でもタネはドンドン値上がりしています。

こういった観点から、「固定種」を細々とでも作っていこう!とうい人たちがいるわけです。もちろん味が好み、とか単純にその品種が好きだから、って理由で作っている人もいますよ。

F1品種ってよくないの?

ただ、こう書くと「F1品種」って体にもよくないのかな?とか思う方もいるかもしれませんが、そこははっきりとしてませんし、僕自身「F1品種」の野菜を食べて育ってきたわけですから、一概によくない!なんていうつもりもありません。

ただ、知識としてざっくりこんなことになってるんだな〜ぐらいに知っておくのも良いと思います。

まとめるのって大変ね(汗)

ふぃ〜ざっくり説明しましたが、これが現在のタネの状況です。

ちなみに僕は最近この「固定種」に興味があるんですが、それは食の安全とかっていうより代々農家が受け継いできたというストーリーがグッとくるからで、そういう野菜ってなんだか面白くないですか?

ってことで、いろんなご意見あると思いますが、何かの参考になれば幸いです!ではまた!