野菜作り応援ブログ!

農地も農機具も家ないゼロから新規就農で農業をしています!これから農業を始めてみたい方の参考になるような記事を書いていきます!

農業を始めるきっかけは奥田瑛二さんの一言でした、って話

さて、今日は自分が農業の世界へ飛び込んだきっかけの話を書こうかなと思っています。

 

僕はもともと、畑なんて全くない、アスファルトだらけの東京中野に生まれ、高校時代に勉強するのが嫌になり、8ミリフィルムにはまって、自分で監督をしたり、シナリオを書いたりしていました。

 

その流れで映像の専門学校に行き、監督を目指していましたが、結局自分の才能を信じることができず、それでも業界に関わりたくて、最終的にはテレビドラマや映画の美術スタッフとして働いていました。

 

具体的にはドラマや映画のセットに家具などを設置する装飾(インテリアコーディネータみたいな感じです)や台本上で役者さんが使用する小道具を用意する仕事、あと、持ち道具といって役者さんが履く靴や腕時計、メガネなど用意する仕事をしていました。

 

台本が届くとそれを読んで、ギリギリのスケジュールの中、道具を用意する。間に合わなそうなら事務所の地べたで寝て、それでもダメなら徹夜。

 

でやっと地獄の撮影が終わってホット一息つく間もなく次の台本が届く。みたいな生活をしていました。

 

そんな生活を6年ほど続けていた時、一人の俳優さんとお仕事することになったんです。

 

その俳優の名前は【奥田瑛二】さんです。

 

ビート
 

 

奥田さん、渋くてかっこいいですよね!

 

当時、奥田瑛二さん主演の二時間ドラマのシリーズがあり、僕はそのパート2の装飾担当、しかも初めての装飾の親方をすることになったんです。

 

その仕事は最悪でした、ロケセットがメインの撮影だったのですが、デザイナー(美術部の大親方です)からめちゃくちゃダメ出しをくらい、本当に精神的に参ってしまって。自分が担当するロケセットの飾りも中途半端になってしまい。グダグタの中なんとか乗り切った、そんな撮影でした。

 

正直自分の中でこのまま美術装飾の仕事をしていくつもりがあるのか、その熱意が消えかけていたんだと思います。

 

映像制作って監督や役者さん含め昼も夜も関係なく、生活の全てを注ぎ込む!くらいの熱量で作っているんです。中途半端な気持ちだと、簡単に吹き飛ばされます。

 

監督の夢を諦めて美術装飾の仕事をしている、そんな僕は中途半端でした。

 

台本をもらった時、このドラマは二時間ドラマのシリーズのパート2だということを知って、前回と同じ飾りをすればそれですむだろう、そんな程度の考えだったんです。

 

その考えはデザイナーさん、何より奥田瑛二さんにはすぐわかってたと思うんですよね。同じシリーズの続編で同じ場所で撮影をしても、前よりもっとよくする、それが映像スタッフの最低限の心意気のはずだったんです。

 

僕はなにも新しく付け加えず、前回やったことと全く同じ飾りをしていました。それで終わる仕事だ、ぐらいに思っていたんです。

 

そしてグダグダの中撮影は終わり、期待に応えられなかったデザイナーに徹底的にしごかれた僕は、傷心のまま、打ち上げの居酒屋の席の隅っこで、縮こまって座っていました。

 

そこで、乾杯の前に主演の奥田瑛二さんから一言挨拶がありました。全ては覚えていませんが一つはっきりと覚えている言葉があります。

 

「俺は、同じことを繰り返すなんて耐えられない」

 

その言葉はスタッフ全員に言ったのだと思います。でも僕は自分が言われているように感じました。

 

そして僕は映像業界をやめることに決めたんです。

 

同じことを繰り返す、それはその場所で足踏みをしていることと同じです。なぜ前へ進まないのか、それは目標がないからです、投げやりになったからです。

 

別に人と競争して勝つとかそういう問題じゃないんです、自分が成長することを放棄したら、そこで終わってしまうんです。

 

それから、僕は自分が何をしたいのか真剣に考えました。監督になる夢が破れたなら、それでもいい、でもまだ何か心が沸きたつものがあるはずだ。

 

そしてこれはなんの脈絡もない直感でしたが、農業の世界に飛び込むことにしたんです。

 

それ以来、自分は時々自分で自分に「同じことを繰り返していないか」と問いかけるようになりました。

 

この世界は日々変化し続けています。同じ日なんてありません、昨日と今日は違うし、明日何が起こるかなんて誰にもわからないはずです。もし毎日同じことの繰り返し、と思うなら、それは自分が自分の成長を諦めて、足踏みしているってことなんだと思います。

 

でも今だって新しいことに挑戦できているか、同じことの繰り返しになっていないか、日々不安になることばかりです。

 

でもその不安の中から一歩踏み出した時、新しい世界が広がる、そんな気もしています。

 

さてさて、また新しい日が始まります、とりあえず張り切って行きましょう!ではまた。