新規就農応援ブログ!

農地も農機具も家ないゼロから新規就農で農業をしています!これから農業を始めてみたい方の参考になるような記事を書いていきます!

農業で収入を得る第一歩!【野菜の売り先総まとめ】ベストな出荷方法を見つけよう!

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こんにちは新規就農応援ブロガー飯原です。

新規就農する場合、どうやって収入を得るのか、不安ですよね?

農作物を作る技術も大切ですが、売り先をどう確保するか、そこをしっかり考えておかないと就農してから収入を得るのに苦労することになります。

そこで今日は、野菜の売り先の紹介とそれぞれのメリット、デメリットを書きたいと思います!

注意点としては、あくまで野菜(果物や穀類は除く)を加工などせずそのまま売る、という前提です。

あくまで自分が経験して分かっている範囲になりますが、そこはご了承ください。

と、いうことで売り先目次!

JA直売所や道の駅

JA共同市場出荷

青果市場でセリにかけて販売

小売業者と「相対価格」で契約出荷

スーパーマーケットやコンビニなど小売店で直売

Oisixや農業総合研究所など農作物流通ベンチャー企業

野菜セットなど直接消費者に販売

直接レストランに販売

まとめ

JA直売所や道の駅

メリット1 就農地のJA直売所や道の駅であれば気軽に利用することができる。

こういった直売所は、地元の農家が野菜を売るためにあるわけで、直売所の店長か組合長に出荷したいと言えばすぐに出荷できるようになります。

また、家庭菜園規模で野菜を作っている人も多いので、気軽に出荷できると思います。

メリット2 販売手数料が安い

例えばスーパーマーケットで野菜を販売すると手数料は25%ほど取られますが、JA直売所では11%ぐらいです。他の販売先と比べても、JA直売所はダントツに手数料が安いです。

メリット3 資材の共同購入で安く経費を抑えられる

JAは農家の協同組合ですので、肥料や種、農業資材などの共同購入が利用できます。

組合に入って野菜を出荷していれば、誰でも利用できるので、経費の削減になると思います。

また直売所によってはハウスや大型農機具を購入する場合、補助金が出る場合もあります。

デメリット1 売れ残りの野菜を毎日引き取りに行く必要がある

JA直売所の場合、売れ残った野菜は毎日農家が自分で引き取りに行く必要があります。

その日の夕方か次の日の朝か、引き取り時刻は多少変わりますが、これが結構面倒くさいです。

スーパーマーケットなどでは数日間野菜を店頭に並べることができますし、店員と仲良くなれば半額シールなどはって売り切ってもらうこともできます。

JA直売所は手数料が安い分、店舗側で野菜の管理は極力しないことになっています。

そのため、例えば数日野菜を店頭に並べたい場合は毎日直売所に行って、一度引き取ってまた並べ直す必要があります。

じゃがいもや、カボチャなど数日並べても品質が変わらないものは、相談すれば並べておくこともできますが、葉物野菜であれば必ず毎日引き取りが原則です。

デメリット2 販売価格が安い

JA直売所は地元の農家であれば誰でも利用できます、中には家庭菜園程度の規模で野菜を作っている人もいます。そういう人は趣味で野菜を作っているわけで、野菜の価格には無頓着です。

売れ残った野菜を引き取るくらいなら、多少安くても売り切ってしまおうってわけです。

スーパーマーケットと比べても直売所の野菜の方が値段は安いです。

デメリット3 直売所の掃除など当番で農家がする必要がある

JA直売所は、当番制で農家が店舗の掃除などおこなっています。

他の農家とコミュニュケーションを取る良い機会でもありますが、そう行った店舗の管理も農家側で行うため、忙しい時には面倒臭かったりします。

JA共同市場出荷

メリット1 全量買取なので、売れ残る心配がない

嬬恋村のキャベツなど、各市町村ごとに農産物部会を作りJA主体で共同出荷をしている場合があります。

こう行った部会に入って販売する場合、品質が悪くなければ全量買取で販売できるので、直売所のように売れ残りを心配する必要がありません。

メリット2 栽培方法が確立しているので、安定して作物を作りやすい

こう行った共同出荷の場合、長年つちかってきた栽培方法があるので、そのマニュアル通り作ることで新規就農者でも安定して野菜を作ることができます。

部会内で栽培状況の視察も行うので、他の農家さんとの情報交換も頻繁にすることができます。

メリット3 1つの作物を大量に作ることができる

共同出荷の場合、大口で買い取ってくれるところがあるので、1つの作物を大量に作ることができます。野菜は作物ごとに栽培方法が全く違うので、作る野菜を限定することで効率的に作業を行うことができます。

デメリット1 そもそも共同出荷をやっていない市町村がある

例えば稲作農家が多い地域で就農した場合、野菜を販売する部会自体がない場合があります。

共同出荷をしたい場合、就農地を選ぶ時から、あらかじめ嬬恋村のように野菜の販売に力を入れている場所で就農する必要があります。

デメリット2 販売手数料が高い

大量に売れる代わりに、JAに運賃など結構な手数料を取られるので、野菜の手取りは安いです。果物などなら高級品として売っているところもありますが、野菜の場合は薄利多売になると思います。

デメリット3 規格外の野菜は売ることができない

そもそもJA共同出荷は全国の市場に野菜を大量に流通させるためのもので、その分野菜の規格もきっちり決まっています。

規格外のものを受け入れていたら、安定して農産物を流通することができません。そのため、JA全農が定めた農産物標準出荷規格に合わせる必要があります。

そのため栽培方法など統一して規格外が出ないようにしていますが、規格外の野菜を作った場合は当然ながら出荷することはできません。

青果市場でセリにかけて販売

メリット1 JA側に出荷経費を取られることはない

JAなどを使わず、直接市場でセリにかけて販売することもできます。この場合、直接市場に持っていくことになるのでJA側に出荷経費を取られることはありません。

状況にもよりますが、卸売市場が近くにある場合、JAなどを通すより個人で直接持っていった方が手取りはよくなる場合があります。

メリット2 自分で計画を立てて好きな野菜を出荷することができる。

JA共同出荷の場合、作る野菜はあらかじめ決まっていますが、市場でセリにかける場合、何を作るか自分で決めることができます。

出荷量も自由に決めれますし、セリも毎日行われているので、いつでも好きな量を出荷できるので利用しやすいです。

メリット3 出荷規格がゆるい

JA共同出荷の場合、出荷規格がきっちり決まっていますが、直接市場でセリにかけて販売する場合は、そこまで規格を揃える必要はありません。

仲卸業者など売り買い参加者が問題ないと判断してくれればいいので、JAに出荷する場合は規格外になってしまうような野菜でも出荷することができます。

デメリット1 いくらで売れるかセリにかけられるまでわからない

市場でセリにかける場合、農家側で値段を設定することは当然できません。

また、他の生産者と品質を競うわけですので、他に高品質な野菜がある場合や、市場に販売したい野菜が溢れている場合、安く買い叩かれても農家は売るしかありません。

デメリット2 最終的に小売業者の元に届くまで時間がかかるため、鮮度が落ちる。

市場を通す場合、卸売業者、仲卸売業者を通して小売業者の元に届くので、スーパーなどの店頭に並ぶまで数日かかります。

ジャガイモや玉ねぎなど保存がきくものなら良いですが、葉物野菜などはどうしても鮮度が落ちてしまいます。

最近は高級志向のスーパーや百貨店などで「朝採り野菜」といって、農家と直接契約してその日の朝収穫した野菜を店頭に並べる事例も増えています。

鮮度を売りにする場合、市場を通さず直接農家と契約して野菜を購入する小売業者が増えています。

デメリット3 仲卸業者と小売業者に手数料を取られるので、農家の手取りは少ない

直接セリにかけて野菜を販売する場合、JAには手数料を取られませんが、それでも仲卸業者と小売業者に手数料を払うことになります。大量に持っていっても出荷できるのは便利ですが、手数料をいろんな業者に取られるので、農家の手取りは少ないです。

小売業者と「相対価格」で契約出荷

メリット1 契約出荷をすることで収入が予想できる

最近は市場でセリにかけることなく、小売業者と直接契約して作物を売る事例が増えています。

この場合、あらかじめいくらで野菜を売るのか契約して栽培するので、野菜の収入がいくらになるか予想することができます。

収入が予想できるので、そこから逆算してどれだけ経費がかけられるのか計画しやすくなります。

JAも契約出荷を増やしていますし、こういった契約出荷をするための農業法人も増えています。

メリット2 農業経営の規模拡大が行いやすい

メリット1でも書きましたが、きちんと契約が取れていれば、収入の見込みが計算できるので、社員を雇うなど規模の拡大が行いやすいです。

また、設備拡大のため銀行などから融資を受ける場合も、売り上げがちゃんと予想できれば、融資が受けやすくなります。

設備投資をおこなって、ハウス栽培など年間を通して安定して作物を栽培できれば、契約出荷をおこなうことで強力な経営体制ができます。

メリット3 作る作物を限定して効率的に栽培できる  

 JA共同出荷と同じことですが、契約出荷を行うためには、大量に安定して出荷する必要があるため、作物を限定して作る必要があります。

そのため、特定の作物を集中して作ることができるので、作業の効率が良いです。

従業員を雇う場合も栽培マニュアルなど作りやすいので、指導しやすいですし、出荷作業もパッキングの機械を導入するなど効率的に行うことができます。

デメリット1 小規模農家は契約出荷は難しい

小売業者と契約出荷を行うには、安定して大量に作物を作る必要があります。

大規模農家ではない場合、JAを通して出荷するか、そうでなければ複数の農家が集まって農業生産法人を作るなど、誰かが失敗しても安定して野菜を出荷できる体制を作る必要があります。

安定して野菜を出荷できなければそもそも契約を結ぶことはできません。

デメリット2 契約を結ぶ以上、シビアな栽培が求められる

契約出荷の場合、農家側が売上を予想できる利点はありますが。契約を結んだ以上、出荷は必ずしなくてはなりません。

ですが、工業製品と違って農作物は天候などに影響を受けます。どんなに丁寧に作っても、台風などの被害を受けて作物が全滅することだってないとは限りません。

その場合、農家がいくら弁明しても、買う側からすれば契約違反になります。次から注文が来ることは難しくなります。

そのため複数の農家で作物を作ったり、ハウス栽培のように天候などに影響が受けない栽培体制を作る必要があります。

デメリット3 経理や営業に長けた人材がいないと契約出荷をすることは難しい

小売業者と契約を結ぶためには、経理や営業を行う能力が求められます、これは農産物を生産することとは全く別の能力です。

取引先がどんな作物を求めているのか考えたり、受注発注の処理を行ったり、入金処理など管理したり、取引に問題があった場合のクレーム処理など、農産物を売るだけで一般の会社と変わりません。

また、契約担当者と作物を生産する側の意思疎通ができていないと、野菜を売り切る契約ができなかったり、契約が結べても作物が安定して出荷できないなど、問題が起こります。

契約出荷を行うためには、こういった組織力も求められます。

スーパーマーケットやコンビニなど小売店で直売

メリット1 野菜を数日間店舗に並べることができるのでまとまって出荷しやすい

最近はコンビニなどにも野菜の販売コーナーが増えていますし、スーパーには必ず農家の直売コーナーができるようになりました。

こういった直売コーナーは農家が野菜を持ち込んで、売れた場合はスーパー側が手数料をとる、という仕組みです。

スーパーなどの場合、JA直売所などどは違って、一度野菜を持っていけば数日店頭に並べてくれるので、一日で売り切る必要はなく、ある程度の量を持っていくことができます。

数カ所こういった出荷先を用意しておけば、結構な量の野菜はスーパーで売り切ることができます。

新規就農者にとっては非常に利用しやすいと思います。

メリット2 店員さんと仲良くなれば、見切り品を半額シールなど貼って売り切ってもらえる

ケースバイケースですが、店員さんと意思疎通が取れていれば、見切り品の野菜に半額シールを貼って売り切ってもらうことができます。

また、キャベツなど数日置くと外葉が傷ついてしまうのですが、これも店員さんと仲良くなっていれば、皮をむいて2つに切って、ラップで巻いて半分のキャベツとして売ってもらうこともできます。

ある程度の量、野菜を出荷できる場合、お店側の仕入れとバッティングしない方が売りやすいので仕入れを止めてもらうこともできます。

スーパー側も野菜を売り切った方が得なので、積極的に店員さんとコミュニケーションをとって野菜を売り切れるよう工夫することができます。

メリット3 好きな時に好きな量を出荷できるので小規模農家が利用しやすい。

直売所はどこもそうですが、農家の好きな量を好きな時に出せるのが魅力です。

急な用事で数日出荷ができない場合も問題ありません。出荷できる時に出荷すればいいので気が楽です。

また、どんな野菜を持っていってもいいので、好きな野菜を作ることもできます。

デメリット1 店舗によっては他の農家に直売コーナーの利用を認めてもらう必要がある

店舗側は野菜を仕入れるコストは必要ないですが、安定して野菜をを出荷してもらわないと直売コーナーが赤字になってしまいます。また、品質の悪い野菜を出荷する農家はクレームの対象になるので来て欲しくないと思っています。

そこで、店舗側では品質も良く安定して出荷してくれる農家を選別したい訳ですが、そこに手間暇かける余裕がありません。

そのため、現在直売コーナーを利用している優秀な農家に、直売コーナーの管理を任せる場合が多いです。

なので、まずはその店舗の直売コーナーを仕切っている農家に、出荷していいか許可を取らなくてはならない場合があります。これが結構面倒くさかったりします。

デメリット2 直売コーナーが狭くて野菜が置ききれない場合がある

スーパーの直売コーナーは基本的に売り場の面積が決まっています。いきなり野菜が多くなったからといって、売り場を増やすことはできません。

ある程度の量は野菜を持っていけますが、農繁期など大量に野菜が出回る時期は、すぐに売り場が埋まってしまいます。

せっかく野菜を持っていっても売り場に並べるスペースがないということがよくあります。

置ききれないからといって野菜を無理やり置くと、他の農家とトラブルになる場合もあるので、大量に出荷する場合前もってお店側に頼んで売り場を増やしてもらう必要があります。

デメリット3 特売が売りのスーパーに出荷すると、かなり安く野菜を売ることになる

同じ野菜でも高級志向のスーパーと安売りが売りのスーパーでは値段が全く違います。

出荷する場合、そのスーパーが安売りをしないかよく調べる必要があります。

本人は気づかなくても他のスーパーに出荷している農家の半額ぐらいの値段で野菜を売っている場合もありますから、出荷先の店舗選びは需要です。

Oisixや農業総合研究所など農産物流通ベンチャー企業

メリット1 高品質な野菜を作れば、高い値段で安定して出荷することができる。

市場を通さずに農産物を流通させるベンチャー企業も最近増えています。こういった企業の例でいうと①Oisixのような宅配に特化した企業②農業総合研究所の様に首都圏の農産物直売所への流通に特化した企業、の2つが主流になっていると思います。

それぞれ流通スタイルは違いますが、Oisixの場合、高品質な野菜を消費者に直接送り届けることを売りにしています。

農家が高品質で美味しい野菜をある程度の量作れれば、高価格で全国の消費者に販売することができます。

メリット2 首都圏に大量にあるスーパーなどの直売所を地方にいながら利用することができる

農業総合研究所の場合、首都圏のスーパーの直売所で農産物の委託販売を行なっています。

地方にいながら、首都圏に大量にある直売所を利用できるので、農家側からすると、いつでも好きな時に大量に出荷できるというのが売りです。

野菜の種類も値段も農家側で決めることができ、農産物の規格も厳しくないので、利用しやすいです。

メリット3 農産物流通ベンチャー企業はICT技術の導入が早い

ICT技術の発展によって、農家がスマホ1台で農産物の生産、販売管理ができるアプリやソフトが登場しはじめています。

また、農産物を販売する側としてはトレーサビリティをしっかり取ることが必須条件となっています。

こういった面でICT技術の導入がベンチャー企業は素早いです。JAなどは未だに手書きで栽培管理表の提出をする必要がありますが(大変)ベンチャー企業の場合、農家にスマホから入力してもらうことで栽培管理のデータを取るなど、新しい技術を率先して導入しています。

こういったICT技術は知らないでいると、農業経営の効率性に雲泥の差が開いてしまいます。

デメリット1 手数料が高い

こういった企業は農産物の流通に大きくコストを使っているので、必然的に農家側が払う手数料も多くなります。

ある程度の高価格で販売できないと、首都圏などに農産物を流通させるメリットはありません。地元のスーパーや直売所に出荷した方が手取りは高くなります。

デメリット2 美味しさや安全性など農産物に特徴がないと、Oisixの様な宅配企業は利用しづらい

農産物の宅配を行なっている企業は野菜に売りを求めています、Oisixなら美味しい高品質の野菜、らでぃっしゅぼーやなら有機栽培や減農薬栽培など安全で高品質な野菜。などです。

こいういった企業を利用する場合、農家も自覚的に農産物に付加価値をつけていかなくてはなりません。

特徴のない野菜を作っても、宅配企業にとっては売りが少ないので、取り扱いにくいのです。

デメリット3 地元農家との繋がりが希薄になりやすい

JAや地元のスーパーに出荷する場合、他の地元の農家との繋がりができます。一方、こうした農産物流通ベンチャー企業を利用する場合、地元農家との繋がりは希薄になりやすいです。

新規就農する場合、地元農家とコネクションがある方が新たに農地も探しやすいので、ある程度地元の農家と交流できる場も作っておく必要があります。

野菜セットなど直接消費者に販売

メリット1 消費者に直接配送するので手数料は一切かからない

農家が直接野菜を販売するので、手数料を業者に取られることはありません。さらに値段も自分で決めれるので、高価格で野菜セットなど売ることができれば、手取りは良いです。

メリット2 定期的に買ってくれるファンができれば、安定した価格で収入を得ることができる

市場に農産物を流通させる場合、農産物の相場が豊作や不作によって大きく変動します。自分の野菜に特定のファンがつけば、年間を通して極端な価格変動をしないで、農産物を売ることができます。

例えば野菜セットで3000円など価格を決めておけば、安く野菜を売る心配はありません。

メリット3 時間をかけて自分の農業をブランディングしていくことができる

特定のファンを増やすということは、野菜の美味しさや安全性だけではなく、農家自身が持っている「価値」を販売することだと思います。

有機栽培だったり自然栽培などを売りにして野菜セットを販売する農家が多いですが、それも一つの「価値」ですし、イタリア野菜など珍しくて面白い野菜をセット販売するのも「価値」です。

自分が農業にどういった「価値」を込めているのか、ちゃんと伝えることに成功すれば、強力なブランドができます。

たとえニッチでマイナーな「価値」であっても日本中の人がインターネット上にいるわけですから、必ず注文はきます。

また、農産物の販売のみならず、消費者に直接農場に来てもらって、収穫体験をしてバーベキューなど、農業体験を販売することもできます。こうしたイベントをすることで自分の野菜のファンとの絆も強くなっていきます。

いきなり多くのファンを得るのは難しいと思いますが、成功すれば最もやりがいのある販売方法なのではないかと思います。

デメリット1 少量多品目の場合、農作業の効率が悪いし、安定して作ることも難しい

例えば野菜をセット販売する場合、いつでも10種類程度は野菜を出荷できる体制にしないと難しいです。

しかし野菜は品種ごとによって作り方も、かける資材も、使う技術も全く違います。スポーツで言えば球技でも、サッカーと野球では練習方法が全く違うのと同じことです。

そのため手間暇がかかります。栽培も多種多様の農産物の栽培に長けたベテラン農家でもない限り安定して作るのは難しいです。

野菜の品質だけでいえば、特定の品目を年間を通して作っている専業農家(トマト農家、ねぎ農家、小松菜農家など)と競うのは難しいです。

品目を限定して栽培している専業農家はその品目の野菜の栽培技術が桁違いに高いです、すべての技術を特定の野菜につぎ込めるし、そうして長年つちかって来た技術の蓄積もあります。

デメリット2 顧客サービスに多くのコストを払う必要がある

農家が直接販売するということは、飲食店であればお客の呼び込みも、接客も、調理も、会計も、全て農家がするということです。特に繁盛している飲食店は顧客サービスが行き届いています。

お客を増やすための営業や売り上げの管理など、農家がするのは当然ですし、何より重要なのは顧客に対するサービスです。

ただ野菜を作って売るだけではなく、顧客の好みによって野菜のセットの内容を変えたり、特製のカレー粉も一緒にしてカレーセットを作ってみるとか、感謝の気持ちを込めた手紙を一筆添えたり、ハロウィンにはミニかぼちゃをおまけでつけるとか、誕生日を把握しておいて野菜セットをプレゼントするなど、そういったきめ細やかなサービスが必要になります。

ただ野菜を箱に詰めて売るだけでは、ぶっちゃけスーパーで買ったほうが安いですし、顧客も飽きてしまいます。

デメリット3 売り上げの管理や配送伝票の管理、顧客情報の管理など事務作業が増える

直接販売をすると事務作業が大量に増えます。顧客情報の管理もしっかりしなくてはならないし、配送先も間違えたりしたらシャレになりません。

売り上げの管理もネット上の販売サービスを使うとか、どうするかしっかり計画しておかないと、誰が入金してくれたのかわからなくなります。

とりあえず銀行振込でお願いします、なんてやってると訳が分からなくなります。

また梱包作業も手間がかかります、ダンボールに数種類の野菜を箱詰めしていく訳ですが、これもかなりの手間になります。

効率的に作業ができないと、いくら単価が高くても、直売所などで売るほうが気が楽だし手取りも良い、何て事になりがちです。

直接レストランに販売

メリット1 有機栽培や自然農法などを行う農家は販売しやすい

最近はオーガニックレストランやビーガンレストランなど、野菜を中心で提供するレストランも増えています。

そういったレストランは使う野菜も無農薬のものを使うので、有機栽培や自然農法などを行なっている場合、営業がしやすいです。

またイタリア野菜(ルッコラ、フェンネル、バジル、ズッキーニ)やビーツ、赤サラダからし菜、ルバーブなどカラフルな野菜は好まれる傾向にあるので、市場ではあまり出回らない珍しい野菜を作って売ることもできます。

メリット2 高級店に収めることができれば、高価格で売ることができる

作っている野菜が、イタリアンやフレンチの高級店のお眼鏡に叶えば、高額で買い取ってもらうこともできます。

この場合もオーガニックなどを売りにしている農家の方が、買取の話が来やすいです。もちろんいきなりレストランから購入したいと話しが来ることはないので、まずはホームページなど作って自分の野菜の情報発信するか、どうしても売りたければ飛び込みで営業する必要はあります。

ただ高級店に収める場合、ある程度長年野菜を作って来た実績がないと、なかなか買ってもらうことは難しいです。

メリット3 自分の野菜を使った美味しい料理を食べることができる

これはおまけ程度のメリットですが、こうしてレストランに出荷していると、たまにディナーに招待してくれるときがあるので、シェフの作った美味しいベジタブル料理を食べることができます(笑)

こうしたシェフが腕によりをかけて作った料理はすごく美味しいので、感動することができます(笑)

デメリット1 何店舗も売り先がないと大量に買ってもらうことは難しい

レストランなどで一週間の間に使用する野菜の量は実は結構少ないです。サラダにしても大した量ではありません。ビーガンレストランのようなところでも、そこまで大量に野菜を使うことはありません。

そのため、高価格で販売はできますが、何店舗かレストランに出荷しないと、大量に野菜を売ることは難しいです。

レストランに降ろす場合、手数料はかかりますが仲卸のバイヤーを雇う方法もあります。バイヤーに営業をしてもらって出荷先を増やす方法です。

そうでもしないと、個人の農家では多くの出荷先を確保することは難しいです。

デメリット2 レストランから注文が来なければそもそも売ることができない

野菜セットのように定期的に送るものとは違って、レストランは目的のメニューを作るために野菜を買う訳です、どんな野菜を使うのかはお店に決定権があります。

あらかじめどういった野菜を使いたいのかシェフと相談しておかないと、いくらいろんな野菜を作っても、必要がなければ買ってもらえません。

しかもイタリア野菜のような珍しい野菜の場合、レストランで買ってもらえなかったからといって、地元の直売所に並べても、調理方法がわからないため買ってもらうことは難しいです。

デメリット3 急なの出荷量の変動に対応することが難しい

これもデメリット2と同じことですが、野菜セットのように定期的に送るわけではないので、野菜の注文量はレストラン側の都合で大きく変わります。

複数のレストランと契約している場合、ある日突然注文が舞い込むこともありますし、いきなりぱたっと注文が途絶えることもあります。

野菜の出荷量を前もって予想することができないのは、栽培計画を考える上で大きなネックとなります。

まとめ!

どうでしょうか?結構長くなってしまいましたが、自分が経験して分かっている範囲では説明できたのではないかと思います。

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全国農業会議所平成25年度新規就農者の実績調査

ちなみに平成25年度の新規就農者の売り先調査では、JA出荷と消費者への直接販売が多いようです、ご参考までに。

他にもこんな方法あるよ!とか、その説明はちょっと違ってるな?とかご意見あれば忌憚なくお寄せください。

どの売り方にしても一長一短あるので、どの販売方法がベストか決めるのはなかなか難しい所ですが...

まずはどういった農業経営を行いたいのか、そこをイメージしていくのいいんじゃないかと思います!

ということで、出荷先を考える際の参考になれば幸いです!

ではまた!よければTwitterフォローお願いします!新規就農応援ブロガー飯原