野菜作り応援ブログ!

農地も農機具も家ないゼロから新規就農で農業をしています!これから農業を始めてみたい方の参考になるような記事を書いていきます!

農電ケーブルで電熱温床を作った感想と、踏み込み温床との違いなど〜( ´ ▽ ` )ノ

「野菜作りは苗半作」なんて言葉があります、良い苗ができれば野菜作りの半分は達成したもんだ!みたいな意味ですね。

苗は買うこともできますが、自分で育てた方が金額も安いし、品種も好きなものを作れます。自分も基本的には苗は自分で作るようにしています。

で、人によっては苗にクラシックミュージックを聞かせながら育てるって人もいるみたいです(^_^;)なんでもスクスク良い苗ができるとか...

まあ音楽に効果があるかどうかは置いといて、苗づくりに重要なのは温度と光です。
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この記事に発芽適温や好光性、嫌光性など種を育てるポイントをまとめてあります。

野菜の生育には15℃以上は欲しい所ですね。月で言うと春が訪れる3〜4月くらいからなら防寒しなくても畑でスクスク育ちます。

ただわざわざ春まで待たなくても、冬場の寒いうちに温室で苗を育て、春に畑に定植!ってのが効率的ですし、早く野菜を収穫することができます。

温室は日中は暖かいですが、夜温はとても寒いです、そこで温床が必要になってくるのです。

そこで今回は自分がやった方法も踏まえて、温床について色々書いてみたいと思います!

温床には、踏み込み温床と電熱温床ってのがあるよ!

まず、温床には大きく分けて、有機物の発酵熱を利用する踏み込み温床と、電気の熱を利用する電熱温床があります。それぞれのメリットデメリットなどを、もちっと詳しく書いてみます。

踏み込み温床はこんなん

踏み込み温床はこのように藁などでかこった枠の中に落ち葉やオガクズ、米ぬか、鶏糞、水などを入れ踏み込んだものです。

堆肥作りをこの枠の中でやるようなもんで、有機物が分解する過程で出る発酵熱を利用して苗を温めます。

きちんと発酵が進めば20℃ぐらいで1〜2ヶ月ほど保つことができます。

メリット

電気代などかからない!使用が終わった温床は良質な堆肥になる。なんか昔ながらの温床作りができて楽しい!

デメリット

踏み込み枠を作るのが手間!落ち葉や、オガクズ、米ぬかなど有機物を集めるのが大変!水と混ぜて踏み込むのも大変、全体的に大変!(^_^;)あとちゃんと水分量など調整しないとそもそも発酵が行われないこともある。発酵させるのは結構難しいんですな。

電熱温床はこんなん

電熱温床は、名前の通り電熱線を張って温めるってシンプルな方法です。あとで説明しますが苗箱の下に何本も電熱線が張ってあります。ホットカーペットと一緒ですね。

メリット

サーモスタットで好きな温度で苗を温めることができる。踏み込み温床より温度が安定するし失敗が少ない。設置が楽で毎年使用することができる。

デメリット

ランニングコストがちょっと高い、農電ケーブルとサーモスタットで2万くらいする。設置後も温めるのに電気代がかかる、月1万くらい。

どっちが良いかは人によるけど、自分は電熱温床でやることにしたよ

自分は有機農家で研修をしたんですが、その時はずっと冬場の育苗は踏み込み温床でした、毎年大量の落ち葉をかき集め、フンフン汗を流しながらハウスの中で踏み込み温床作りをしていました。

そこで感じたのは...

発酵熱を利用するのは楽しい、でも...研修中は研修生が沢山いるから良いけど、一人でこれをやるのは大変すぎるな!ってことです。

で、電気代などかかりますが、電熱温床にすることにしたわけです。

せっかくなので電熱温床の作り方を説明するよん

電熱温床作りをスタートしたんですが、まず電熱線(農電ケーブル)と温度を調節するサーモスタットを買いました。この二つは電熱線を作る必需品です。

ちなみにこの農電ケーブルには単相100vと三相200vがあります。自分も今回知ったのですが、ざっと説明すると。

単相100v

いわゆる家庭用電源ですぐ使える、家庭用なので送れる電気量は少量。

三相200v

産業用の電源、産業用なので大量に電気を送れる。ただ、単相とは別に電力会社に使用申請して電線を引く必要がある。

でどっちがいいねん?ってことですが、家庭用とは別に電線を引いたりとランニングコストは高いんですが、三相200vの方が温床を全体的に均等に温めることができるみたいです。

なので、苗を大量に作る苗農家さんなんかは三相200vを使う方が多いようです。ただ、自分は温床も小さいし、すぐに使いたかったので単相100vを使うことにしました。

あとは同じ単相100vでも1000w120mや500w40mなどケーブルの長さと電力量が1000wと500wの二種類があるので、使用する面積に合わせて選びます。

当然1000wの方が電気代も高いです。

こんな感じで農電ケーブルを設置したよん

農電ケーブルは色んな使用方法がありますが、簡単にいえば断熱材の上に農電ケーブルを張って何かでケーブルが動かないように抑えればokってことになります。

人によっては地面に穴を掘って籾殻など敷き詰めその上に張ったり、踏み込み温床をまず作ってその上に張って落ち葉などで抑えたり、ダンボールの上にケーブルを張ってビニールシートで抑えたり、発泡スチロールの上に張ったりといろんな方法があるようです。

そこで、今回僕はもっとも簡単...だと思った発砲スチロール(断熱材スタイロフォーム)を使用した温床作りをするにしました。↓こんなん。

まず木枠を作り、そこにスタイロフォームを敷きます。スタイロフォームは建築用の断熱材でホームセンターで普通に売ってます。

これに排水用の穴を開けて、木枠に農電ケーブルを張るようのビスを打ち、ビニールトンネルようの支柱穴を設置して、最後に防草シートをかぶせて...↓

 あとは諸々配線して完成です!↓

最初は農電ケーブルを張る間隔など迷いましたが、そこさえ分かればあとは簡単でした( ´ ▽ ` )ノ一度コツが分かれば来年はもっと楽に設置することができると思います!

で、実際使用してみてどうなんよ!

で、肝心の使用感ですが、普通に使いやすいです(*^_^*)

この面積の踏み込み温床を一人で作ろうとしたら下手したら数日潰れますが、電熱線なら1日で設置(慣れれば半日)できますし、温度はサーモスタットで管理できるので、発酵熱と違って安定します。

とりあえず1月からブロッコリーの苗を作っていますが、夜温を10℃に保って育苗することができてます。

日中は晴れていれば、真冬でも余裕で30℃くらいまで育苗ハウスは上がるので、曇りの日と夜温を保つのに大活躍しています。

果菜類の苗などは夜温20℃くらいにして育てようかなと思っています!

まとめじゃよ

今回電熱温床を作るにあたり、ベテランの農家さんにアドバイスももらいました。

その方は踏み込み温床と電熱温床を組み合わせ、電気コストも抑えながら上手に苗づくりをされています。

踏み込み温床は結構大変ですが(^_^;)発酵熱を体感できる面白い方法だと思うので、興味があればぜひやってみてください!

また、少量なら農電ケーブルより農電マットの方が手軽に苗づくりができると思いますよ!↓ 

日本ノーデン 農電園芸マット 1.2×5m 100V 単相 1-417

日本ノーデン 農電園芸マット 1.2×5m 100V 単相 1-417

 

またもっと手軽に苗を作りたければペットボトルで保温育苗もあります。

墨汁を入れたペットボトルを透明の衣装ケースなどに入れて昼間日光に当てておくと湯たんぽのように温まるので、夜は苗をそのペットボトルと一緒に衣装ケースに入れて毛布などで包んで保温する方法です。

あまり沢山苗は保温できませんが、家庭で果菜類など少量の苗を育てる場合はこの方法も良いのではないでしょうか

昼間は真冬でもビニールでトンネルしておけば30℃くらいは普通に保てるので、曇りの日と夜中の温度をどうやって保つかが勝負ですね。

なんにせよいろんな方法があるので、より良い方法を今後も色々試して行きたいと思います!

ではまた!参考になれば幸いです〜( ´ ▽ ` )ノ